オオクニヌシによる葦原中国の国づくり完成

スクナビコナの神(出典:Pinterest)

葦原中国(あしはらのなかつこく)】高天原に対する、この地上の世界。

スセリビメの嫉妬に悩まされながらも、オオクニヌシは三人の妻を迎え、領土を拡大していきます。地方の娘と結婚することは、その地方の神の力も得ると信じられていました。こうして、オオクニヌシは領土と子孫の多くを得ることになります。

ガガイモの船に乗ったスクナビコナの神

ある日、オオクニヌシが出雲の御大之岬(みほのみさき)にいると、小さなガガイモの船に乗った小さな神がやってきました。オオクニヌシは尋ねました。

「あなたの名前は、なんというのですか?」

神は答えません。周囲の者も誰も知りません。ただ一人タニグク(ヒキガエル)が言いました。
「クエビコ(田のかかし)が知っているでしょう」
クエビコを読んで尋ねると、答えました。

「この方は、カムムスヒノカミの御子
スクナビコノナの神でいらっしゃいます」

カムムスヒノカミは、原初の神ともいうべき古い神(別天神 – ことあまつかみ)です。この神は、オオクニヌシが一度目に兄たちに殺され、母サシクニワカヒメが高天原に助けを求めた時、キサカイヒメとウムキヒメを送ってくれた神です。

オオクニヌシが素性を確かめるべく、カムムスヒノカミにお伺いをたてると、お言葉がありました。
「自分の子である。私の手の指の間から生まれ落ちた神である。
おまえの兄弟として一緒に国づくりをしなさい」

こうして、オオクニヌシとスクナビコノナは国づくりに励みました。しかし、スクナビコノナはしばらくして常世の国に行ってしまいました。オオクニヌシは悩んでしまいました。

自分一人で、これからどう国を作っていったら良いのだろう。
一緒に築いてくれる神はいるだろうか」

【常世の国】海の彼方にあるとされる理想郷。永久不変で不老不死、若返りなどの世界。天国ではありません。

この時、海を照らしながらやってくる神がありました。

御諸山の上に坐(いま)すの神

「私を祀ってくれるなら、一緒に国を築こう。
もし、そうでないなら、国は成り立たないだろう」

「では、どのように祀れば良いのでしょう」
「大和の東の山に祀りなさい」

この神は、御諸山の上に坐すの神(三輪山に鎮座する神)だったのです。
こうして、オオクニヌシは葦原中国(あしはらのなかつこく)の国づくりを完成させます。葦原中国は繁栄し、その噂は高天原にも伝わっていきます。

アマテラスは、葦原中国をどうするか考えるようになりました。
出雲の国譲り」の始まりです。

大神神社 大鳥居と三輪山大神神社 大鳥居と三輪山(出典:Wikimedia)

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